ブランド構築
アプローチ

AI時代のブランディングとは

あらゆる業界において、AIの活用が目まぐるしく進む現在。ブランディングに関連する分野でも、調査・分析におけるAI活用、AIによるロゴデザインやパッケージデザイン、AIによるネーミング開発…など、AIの活用とその進化は続いています。

AIは、明文化された文章や既存のデータをもとに、適切な指示や要望を伝えることができれば、納得感のある回答を出してくれるまでに至っています。
しかし、いまだ顕在化されていない組織固有の価値(Identity Core)を導き出すことは、AIにはできません。また、どうありたいか(ビジョン)や、何を目的として生き、働くのか(パーパス)といった部分は、人間の意志や想いに関わるものであり、AIに決めてもらうべきものではありません。私たちは、AIを活用して作業の効率をはかりながら、時にAIが提示するアイデアのバリエーションに判断を下し、より根源的な問いや、本質的な価値の創出に集中することが期待されています。

これからのAI時代のブランディングにこそ、以下のような全体観にもとづく人間的なアプローチが、より意味を強めるでしょう。

  • 未だ顕在化されていない、企業・組織の価値
    (Identity Core)を見つける
  • 何のためにこの企業が存在するのか、
    仕事を通して何を達成したいのかを定める
    (パーパス策定)
  • 何を目指すのか、何を価値提供するかといった
    ビジョンやコンセプトを定め、戦略方針の仮説を
    提示する
  • ブランドを統合するデザインシステムを開発する
  • 情緒的価値を高め、人や社会にムーブメントを起こす
AI時代のブランディングとは

アクサムならではの創造プロセス

一般的な戦略コンサルティング会社やブランドコンサルティング会社と異なり、アクサムは独自の視点やファセット(切口)の導出手法を大切にしています。
たとえば、要素還元的な論理的なアプローチとともに、横断的かつ全体観的な視点からその組織に内在する価値観を浮き彫りにしていきます。全体の相互作用や関係性を重視し、起きていることとそれらの背景になっている深層的な価値をシンボライズすることで体系的に言語化していきます。

また、アクサムでは、その発想法や創造のプロセスにおいて、段階的なアイディエーションの工程を重視しています。通常アクサムでは、3段階のクリエイティブ・アイディエーションを実施します。 それらは、創造の進化の段階を表す「修・破・離(しゅ・は・り)」の考え方と合致しています。

第1次アイディエーション(修):
まずは基本の段階として、目的と課題に沿って修めます。 方向を探るために、360度全方位からアイデアを膨らませます。
第2次アイディエーション(破):
角度を絞り込み、そららを新たな視点で深耕することで、新たな世界が広がっていきます。既成概念を破ることでアイデアを発展させます。
第3次アイディエーション(離):
新たな世界を精緻化していくことで、創り上げた概念から離れることができ、最後に今までになかった価値を生み出します。

アイディエーションを3度繰り返し行うことで、想像もつかなかった企業や組織の「進化」を生み出すための戦略やデザインを生み出します。

暗黙知を顕在化させる価値の棚卸

パーパス・ビジョン・バリュー等の理念やコンセプトを策定するためには、社内外に未だ顕在化していない新しい価値を探索し、言語化する必要があります。

アクサムは多くのプロジェクトにおいて、経営層や次世代リーダー層、若手社員、さらにはステークホルダーの皆さまにご参加いただき、200枚以上のピクチュアカードを使用して価値の棚卸しを行うヒアリングやワークショップを実施しています。参加する一人ひとりがイメージから価値を抽出し、アクサムが客観的な視点によって全体を整理することで、通常時には考える機会のなかった新しい言葉が引き出されます。

このプロセスこそが、企業や組織に変革のきっかけを与え、長く生き続けるような理念・コンセプトの策定につながっていきます。

約束価値の策定

ブランディングは、未来に向けた企業や組織固有の「約束価値(=ブランドプロミス、バリュープロミス、ブランドコンセプト)」を定義し、あらゆるステークホルダーにむけてブランド経験として効果的に届け、確信と行動が起きるように戦略(投資配分)を計画実施する一連のプロセスです。「約束価値」は、企業の提供価値と、顧客や従業員、社会といったステークホルダーが期待する価値を、強くつなげる絆といえます。

強固なブランドアイデンティティを形成するためには、自社の強みとステークホルダーからの期待(ニーズ)が一致するところに「約束価値」を定義します。 期待(ニーズ)のみを注視してしまうと、企業や組織はレッドオーシャンに突入してしまうでしょう。
アクサムはロジックと直感、要素還元主義的なアプローチと全体論的なアプローチを融合させ、客観的な視点から人々の深層心理や組織の暗黙知を探り出すことで「約束価値」を提案しています。

ブランディングとは「約束価値」を形成すること。

ブランディングとは「約束価値」を形成すること。

The True & The Newの
マネジメント

企業固有の動的なアイデンティティの構築によってブランドの陳腐化を防ぎ、
持続的な成長を可能とするには、一貫性と新しさを組み合わせたブランドのマネジメントが必要です。

私たちは、普遍的な理念(パーパスやバリュー)を源泉(Origin)としながら、組織に内在する「The True:変わることのない価値」と「The New:変わり続ける新しい価値」を見つけ出し、2つのバランスを持続的にマネジメントします。

この手法によって時代価値変化に対応し、常に時代の先をいき人々の心を動かすブランドを多数形成してきました。長期的なパートナーシップにもとづく伴走型のコンサルテーションだからこそ可能なアプローチです。

The True & The New

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