新しい時代における商社の価値を考え、定義する。
時代背景として「商社不要論」が叫ばれる中、改めて⾃分達の強みと顧客からの期待を⾒つめ直すことを実施。顧客、役員、社員のヒアリング、幾度に渡るワークショップを通して、これからの時代における商社の役割、自分達が提供できる価値について検討していきました。
結果として、グローバルなネットワークを誇る商社機能に加え、⾃社⼯場機能を持つからこそ、顧客企業(主に国内製品メーカー)が実現したい製品づくりにおいて必要なソリューションを最適な形で提供で
きる会社であることを社内で再確認し、「世界中のMonodzukuriを実現する。」というコアとなるコンセプトを設定しました。最終的にこのコンセプトを企業理念体系の中に組み込み、企業ビジョンとして定義しました。あえて、⽇本語の”ものづくり”を”Monodzukuri”とローマ字表記することで、彼らの顧客で
ある国内メーカー企業が得意とする“ものづくり”を世界標準にしていくことを⽀えていくという想いを込めています。
新たな企業体の表象として、ブランドネーミング・ロゴを策定。
新しい理念にもとづき、商社を超えて5つのビジネスユニットを推進していくにあたり、新たなコーポレートブランドを策定、導入することになりました。私たちアクサムでは、そのブランドネーミングから、ブランドロゴの開発を担当しました。新ブランドは、社員が一斉に集う70周年記念イベントにて、発表。発表イベントのディレクションから、発表ムービー制作を担当し、新たな企業への変革のモメンタムを経営層と従業員が一体となって経験する場の創出を支援しました。
新ブランドの導入にともない、あらゆるタッチポイントを刷新。
新ブランド導入後は、あらゆるタッチポイントアイテムの刷新をはかりました。名刺等のステーショナリーに始まり、Webサイト、会社案内、本社・支社の空間・看板サイン、ショールームの空間デザインなど、artronブランドの世界観を伝えるために、顧客・従業員が目にするすべてのタッチポイントのデザイン開発、コミュニケーションコンテンツの制作を行いました。
ブランド浸透をはかるインナーブランディング
新理念・ブランドの導入後、新しい商社像を現実のものにしていくための従業員の行動変化が求められました。そのため、一人ひとりの業務の中で、どのように理念やブランドを体現していくのかを部門ごとに明確にする「artron way」を部門別およびクロスファンクショナルチームによるワークショップを経て、明文化しました。各社員の「artron way」の実践方法・事例は、イントラネットの社内掲示板に掲載され、社員間のノウハウ共有、コミュニケーションのきっかけとなり、自分達の理念やブランドを継続して考える機会となっています。